腕の付け根痛み

腕の付け根が痛い 内側 ストレッチ|原因別の安全なやり方と受診の目安

「腕の付け根の内側が痛いけれど、ストレッチをすれば楽になるのかな」と悩んでいませんか。

腕の付け根は、肩の関節だけでなく、筋肉や腱、神経などが集まっている場所です。そのため、一口に「内側が痛い」といっても、使いすぎによる筋肉のこわばりから、肩関節や首の問題まで、さまざまな原因が考えられます。

軽い張りや疲労感であれば、無理のないストレッチが役立つ場合もあると言われています。しかし、痛みが強い状態で無理に伸ばすと、かえって症状が悪化する可能性も否定できません。

大切なのは、いきなり腕を強く伸ばすのではなく、「どの場所が、どの動作で、どのように痛むのか」を確認することです。この記事では、腕の付け根が痛いときの内側のストレッチ方法を中心に、考えられる原因や注意点、医療機関へ来院する目安までわかりやすく解説します。

目次

腕の付け根の内側が痛いときはストレッチしても大丈夫?

腕の付け根の内側が痛むと、「固まっているなら伸ばした方がいいのでは?」と考える方も多いでしょう。

ただし、すべての痛みにストレッチが適しているわけではありません。筋肉の疲労や姿勢の崩れが関係している場合には、ゆっくり動かすことで楽になる可能性があります。一方、炎症や外傷、神経の問題が疑われる状態では、ストレッチによって刺激が強くなることもあると言われています。

まずは、痛む場所と症状の特徴を整理してみましょう。

腕の付け根の「内側」とはどの部分を指す?

「腕の付け根の内側」という言葉は、医学的に一つの場所を表す名称ではありません。

人によっては肩の前側を指していたり、脇の下に近い部分を指していたりします。二の腕の内側から胸の横にかけて痛みを感じ、「腕の付け根が痛い」と表現するケースも少なくありません。

まず、指で痛む場所を確認してみてください。

肩の前側に痛みがある場合は、腕を前へ上げる働きに関係する筋肉や腱に負担がかかっている可能性があります。脇の下に近い場所であれば、筋肉だけでなく、リンパ節などが関係しているケースも考えられるでしょう。

二の腕の内側から肩の前側にかけてつっぱる場合は、上腕二頭筋や烏口腕筋など、腕を曲げたり前へ動かしたりする筋肉の緊張が影響している可能性があると言われています。

「内側だから、この筋肉が原因だ」と場所だけで判断することはできません。どの動作で痛むのかも併せて確認することが大切です。

ストレッチが適している可能性がある痛みの特徴

ストレッチを試せる可能性があるのは、筋肉の張りや疲労が関係していると考えられるケースです。

例えば、次のような状態が挙げられます。

・デスクワークの後に肩や腕が重く感じる
・運動後に筋肉が張っている
・腕を動かせるものの、少しつっぱる
・肩をすくめたり猫背になったりすると痛みやすい
・姿勢を変えると違和感が軽くなる
・体を温めると動かしやすく感じる

「昨日、長時間パソコンを使っていた」「久しぶりに筋トレをした」といった明確なきっかけがあり、鋭い痛みではなく筋肉が張っているような感覚であれば、やさしいストレッチが選択肢になる場合があります。

ただし、軽い違和感であっても、伸ばした瞬間に痛みが強くなる場合は続けないようにしましょう。ストレッチは、痛みを我慢して行うものではありません。

ストレッチを控えた方がよい痛みの特徴

「伸ばせばほぐれるはず」と考えて、痛い方向へ無理に動かすのは避けましょう。

次のような症状がある場合は、ストレッチを一度控えた方がよいと考えられます。

・何もしていなくてもズキズキ痛む
・夜中に痛みで目が覚める
・突然、強い痛みが出た
・転倒や衝突の後から痛む
・肩や腕が腫れている
・皮膚に赤みや強い熱感がある
・腕を上げようとしても力が入らない
・腕や手にしびれ、感覚の低下がある
・脇の下にしこりを触れる
・発熱や倦怠感を伴っている

特に、外傷後に腕を上げられない場合や、腫れ、変形、発熱を伴う場合は、セルフケアだけで様子を見ない方がよいと言われています。強い痛みがあるときは、筋肉のこわばりだけでなく、腱や関節などに問題が起きている可能性も考えられるためです。

痛む場所・動作・タイミングを確認するセルフチェック

ストレッチを始める前に、次の項目を確認してみましょう。

まず、「いつから痛いのか」を思い出します。急に痛くなったのか、数日前から徐々に出てきたのかによって、考えられる背景が異なります。

次に、どの動作で痛むかを確認してください。

腕を前へ上げたときに痛むのか、横へ広げたときなのか、背中側へ回したときなのかを見ていきます。重い荷物を持ったときや、服を着替えるときだけ痛むケースもあるでしょう。

さらに、じっとしているときや夜間にも痛むか、しびれや力の入りにくさがないかも確認します。

「腕は動かせるし、軽く伸ばすと気持ちよく感じる」という状態であれば、後ほど紹介するストレッチを無理のない範囲で試せる可能性があります。

反対に、「動かすほど痛みが増す」「ストレッチ後も強い痛みが残る」という場合は中止してください。状態を確認せずに何度も繰り返すと、負担が重なるおそれがあります。

引用元:https://seitai-osusume-select.com/column/腕の付け根が痛い-内側-ストレッチ|原因と即効ケ…

引用元:https://www.newcastle-hospitals.nhs.uk/services/newcastle-occupational-health-service/information-for-staff/physiotherapy/self-help-leaflets/painful-shoulder/

腕の付け根の内側が痛くなる主な原因

腕の付け根の内側が痛む原因は、一つに決められるものではありません。

筋肉の疲労や姿勢の問題だけでなく、肩関節や首、神経などが影響している場合もあると言われています。同じ場所が痛くても、人によってきっかけや症状の現れ方が異なるため、「この痛みは絶対に筋肉痛だろう」と決めつけないことが大切です。

ここでは、腕の付け根の内側に痛みが出るときに考えられる主な原因を紹介します。

筋肉の疲労やこわばり|上腕二頭筋・大胸筋・烏口腕筋

腕の付け根の前側から内側にかけては、腕を前へ動かしたり、ひじを曲げたりする筋肉が関係しています。

なかでも上腕二頭筋は、いわゆる「力こぶ」を作る筋肉です。ひじを曲げるだけでなく、肩関節の動きにも関わっているため、荷物を持つ、子どもを抱える、筋トレをするといった動作が続くと負担が蓄積する可能性があります。

また、烏口腕筋は肩甲骨から上腕骨につながる小さな筋肉で、腕を前方や内側へ動かすときに働くと言われています。普段あまり名前を聞かない筋肉ですが、腕を前に出した姿勢が続くと緊張する場合があります。

大胸筋が硬くなることも、腕の付け根に影響する可能性があります。胸の筋肉が縮んだ状態になると、肩が前方へ引っ張られやすくなるためです。

「腕の内側が痛いから、腕だけを揉めばいい」とは限りません。胸や肩甲骨周辺を含めて動きを確認することがポイントです。

猫背や巻き肩による肩・腕への負担

デスクワークやスマートフォンの使用中は、無意識のうちに頭が前へ出て、肩が内側へ巻き込まれやすくなります。

いわゆる猫背や巻き肩の姿勢です。

肩が前方へ出た状態が長く続くと、胸の筋肉は縮みやすくなり、肩甲骨周辺の筋肉は引き伸ばされた状態になると考えられます。その結果、肩関節を動かす筋肉のバランスが崩れ、腕の付け根に負担が集中することもあるようです。

例えば、マウスを遠い場所に置いている方は、腕を前へ伸ばした姿勢が長く続きます。キーボードの位置が高い場合には、肩をすくめたまま作業しているかもしれません。

「仕事が終わる頃になると痛い」「休日は少し楽に感じる」という場合は、作業環境や姿勢が関係している可能性も考えてみましょう。

ただし、姿勢だけが痛みの原因とは限りません。姿勢を整えても痛みが続く場合は、ほかの問題も含めて確認する必要があります。

肩関節周囲炎や腱板断裂など肩関節の問題

腕の付け根の痛みは、肩関節周辺の組織が影響している場合があります。

中年以降に多くみられる肩関節周囲炎では、肩の痛みと動かしづらさが現れ、髪を整える、服を着替えるといった動作が不自由になることがあると言われています。夜間にズキズキと痛み、睡眠に影響するケースもあるようです。

腱板断裂では、肩を動かしたときの痛みや夜間痛に加え、腕を上げる際に力が入りにくい、肩の中で音や引っかかりを感じる場合があるとされています。

ただし、腕が上がるからといって腱板に問題がないとは言い切れません。日本整形外科学会では、腱板断裂があっても腕を上げられる患者が多いと説明されています。

急に腕が上がらなくなった場合や、夜間痛が繰り返し出るときは、単なる筋肉のこわばりと自己判断せず、整形外科への来院を検討しましょう。

首や神経の影響による痛み・しびれ

腕の付け根に痛みがあっても、原因が肩や腕にあるとは限りません。

首から腕に向かって伸びる神経が圧迫されたり刺激されたりすると、肩から腕にかけて痛みが出る場合があると言われています。腕や手指のしびれ、筋力の低下、感覚の違和感を伴うこともあります。

例えば、上を向いたときや、うがいをするときに首から腕へ痛みが広がる場合は、首の動きが影響している可能性も考えられるでしょう。

「腕の内側がピリピリする」「手までしびれる」「物を落としやすくなった」といった症状がある場合は、腕のストレッチを続けるよりも、医療機関で状態を確認することが優先されます。

神経に関連する症状は、筋肉を伸ばせば改善するとは限りません。しびれを我慢しながら強く伸ばすと症状が増す可能性もあるため注意が必要です。

脇の腫れやしこりなどストレッチでは対処できない原因

腕の付け根の内側、特に脇の下が痛む場合には、筋肉以外の原因も考えられます。

脇の下にはリンパ節があり、感染症などの影響によって腫れや痛みが出るケースがあると言われています。また、皮膚の炎症やできものによって痛みを感じている可能性も否定できません。

「腕を動かしたときだけではなく、脇を押すと痛い」「丸いしこりのようなものを触れる」「皮膚が赤い」といった場合は、ストレッチの対象ではない可能性があります。

特に、しこりが大きくなっている、発熱がある、数週間たっても変化しないときは、内科や皮膚科などへの相談を検討してください。

腕の付け根の内側が痛いという情報だけで、原因を一つに決めることは困難です。痛みの場所だけでなく、腫れやしびれ、発熱など、ほかの症状も含めて確認しましょう。

引用元:https://seitai-osusume-select.com/column/腕の付け根が痛い-内側-ストレッチ|原因と即効ケ…

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html

腕の付け根の内側が痛いときに試せるストレッチ

ここからは、腕の付け根の内側に軽い張りやこわばりを感じるときに試しやすいストレッチを紹介します。

ただし、ストレッチは原因を特定する方法ではありません。また、どのような症状にも適しているわけではないため、無理に痛む場所を伸ばさないようにしてください。

基本は「痛くない範囲で、小さく、ゆっくり動かす」です。

「少し痛いくらいの方が効きそう」と思うかもしれませんが、強い刺激が必要とは限りません。動かした後に痛みや腫れが増した場合は中止しましょう。

痛みが強いときにも行いやすい振り子運動

振り子運動は、腕の力を抜き、腕の重さを使って小さく揺らす方法です。肩を自分の筋力で大きく動かさないため、比較的負担を抑えながら動かしやすい運動として知られています。

手順は次の通りです。

1.痛くない側の手を机や椅子の背もたれにつきます。
2.上半身を少し前へ傾け、痛む側の腕を下へ垂らします。
3.肩や腕の力を抜き、体をわずかに揺らします。
4.腕を前後、左右に小さく動かします。
5.痛みがなければ、小さな円を描くように動かします。

自分で腕を振り回すのではなく、体の揺れに腕がついてくるイメージで行いましょう。

最初は10~20秒程度から始め、強い痛みが出ないかを確認します。腕を大きく回す必要はありません。

「もっと動かした方が早く楽になるのでは?」と感じても、急に範囲を広げないことが重要です。動かしている最中や終了後に痛みが増す場合は、その日は中止してください。

壁を使って行う上腕二頭筋のストレッチ

腕の前側から内側につっぱりを感じる場合は、壁を使った上腕二頭筋のストレッチを試せることがあります。

1.壁の横に立ちます。
2.痛む側の腕を後ろ斜め下へ伸ばします。
3.手のひら、または指先を壁に軽く触れさせます。
4.ひじを無理に伸ばし切らず、胸をゆっくり正面へ向けます。
5.腕の前側に軽い伸びを感じる位置で止めます。

目安は10~20秒程度です。1~2回から始め、痛みが出ない範囲にとどめましょう。

肩の前側に鋭い痛みが出る場合や、腕から手にしびれが走るときは中止します。手を高い位置につくほど肩への負担が増える場合があるため、最初は腰より少し高い程度から試してください。

胸を無理にひねったり、肩を前へ押し出したりする必要はありません。「伸ばしている感覚はあるけれど、痛くはない」という程度が一つの目安です。

巻き肩を整える大胸筋のストレッチ

デスクワークが多く、肩が前へ出ている方は、大胸筋や胸の前側が硬くなっている可能性があります。

大胸筋のストレッチは、壁や柱を使うと行いやすくなります。

1.壁や柱の横に立ちます。
2.ひじを軽く曲げ、前腕を壁につけます。
3.肩をすくめないようにします。
4.体を壁とは反対方向へゆっくり向けます。
5.胸から肩の前側に軽い伸びを感じたところで止めます。

10~20秒程度を目安に、呼吸を続けながら行いましょう。

このとき、肩関節の奥に痛みを感じる場合は、ひじの位置を少し下げてください。それでも痛むときは中止します。

巻き肩を無理に元へ戻そうとして、胸を強く反らす必要はありません。腰を反らせるのではなく、胸の前側がやさしく広がる感覚を意識するとよいでしょう。

肩甲骨周辺をゆっくり動かすストレッチ

腕の付け根に負担がかかっているときは、肩関節だけでなく、肩甲骨の動きが小さくなっている場合もあります。

まず、椅子に座るか、楽な姿勢で立ちます。

両腕は体の横に下ろし、肩の力を抜いてください。その状態から、左右の肩甲骨を背中の中央へゆっくり寄せます。

胸を強く張る必要はありません。「肩甲骨の間に薄い紙を挟む」ようなイメージで、3秒ほど寄せたら力を抜きましょう。5~10回程度が目安です。

次に、両手を机の上に置き、手を前方へ滑らせる方法もあります。首と背中を丸めすぎないようにしながら、痛くない範囲まで両手を前へ進めます。

肩周辺に心地よい伸びを感じた位置で止まり、ゆっくり戻してください。机の上にタオルを敷くと、手を滑らせやすくなります。

肩甲骨を動かす際も、肩を大きく回す必要はありません。ゴリゴリと音が鳴るまで回したり、反動をつけたりするのは避けましょう。

ストレッチの回数・時間・強さの目安

ストレッチの回数は、多ければ多いほどよいわけではありません。

最初は1種目につき10~20秒、1~2回程度から始めてください。肩甲骨を寄せる運動のように動きを繰り返すものは、5~10回程度が目安になります。

強さは「軽く伸びている」「もう少し動かせそう」と感じる程度にとどめましょう。

ストレッチ中の痛みだけでなく、終了後の変化も確認してください。

終了後に動かしやすく感じる場合は、強さが合っている可能性があります。一方、数時間後や翌日に痛みが増えるのであれば、動かす範囲や回数が多かったことも考えられます。

次のような変化があった場合は、ストレッチを中止しましょう。

・痛みが明らかに強くなった
・腫れや熱感が出た
・しびれが現れた
・腕に力が入りにくくなった
・痛みが翌日まで強く残った
・ストレッチをするたびに症状が悪化する

無理なく続けられることが大切です。短期間で一気に伸ばすのではなく、その日の状態を確認しながら調整してください。

引用元:https://seitai-osusume-select.com/column/腕の付け根が痛い-内側-ストレッチ|原因と即効ケ…

引用元:https://rehasaku.net/magazine/shoulder/root-pain/

引用元:https://www.newcastle-hospitals.nhs.uk/services/newcastle-occupational-health-service/information-for-staff/physiotherapy/self-help-leaflets/painful-shoulder/

腕の付け根の痛みを悪化させないセルフケアと注意点

腕の付け根の内側が痛いときは、ストレッチだけに頼るのではなく、普段の動作や姿勢を見直すことも大切です。

一時的に筋肉を伸ばしても、同じ負担を繰り返していれば、痛みが戻る可能性があります。

ただし、完全に動かさない方がよいとも限りません。痛みの原因や時期によって、休ませた方がよい場合と、無理のない範囲で動かした方がよい場合があると言われています。

まずは、痛みが出る動作を把握し、負担を少し減らすことから始めましょう。

痛みが出る運動や家事を一時的に減らす

腕の付け根が痛むときに、同じ動作を何度も繰り返すと、負担が蓄積する可能性があります。

筋トレであれば、ベンチプレス、腕立て伏せ、懸垂、ショルダープレスなど、肩や腕に負荷がかかる種目を一時的に控えましょう。

家事では、洗濯物を高い場所へ干す、重い鍋を持つ、掃除機を腕だけで動かすといった動作が負担になる場合があります。

だからといって、すべての活動を中止する必要があるとは限りません。

腕を肩より高く上げる動作を減らす、荷物を体の近くで持つ、作業を小分けにするといった調整が考えられます。

「痛いけれど、筋力が落ちるのが心配だから運動を続けたい」という方もいるでしょう。しかし、痛みを我慢しながら同じ運動を繰り返すと、かばう動作が増え、首や反対側の肩に負担が広がる可能性もあります。

数日間は負荷を下げ、痛みの変化を確認してください。

急な痛み・腫れ・熱感があるときは無理に温めない

筋肉がこわばっていると、入浴などで温めた方が動かしやすく感じることがあります。

一方、急に痛みが出て、腫れや赤み、強い熱感を伴っている場合は、自己判断で長時間温めないようにしましょう。症状によっては、温めることでズキズキした感覚が増す可能性があります。

冷却についても、誰にでも適しているわけではありません。冷たい物を直接皮膚に当てると、皮膚を傷めるおそれがあります。

冷やす場合は、保冷剤などをタオルで包み、短時間にとどめてください。感覚が鈍い場所や血流に問題がある方は、自己判断で温冷ケアを行わず、医療機関へ相談しましょう。

「温めるか、冷やすか」で迷うほど痛みが強い場合は、無理にどちらかを試す必要はありません。まず負担のかかる動作を控え、状態を確認することが優先です。

強く揉む・無理に伸ばす・反動をつけるのは避ける

痛む場所を強く押したり揉んだりすると、一時的に「効いている」と感じることがあります。

しかし、痛みの原因が筋肉とは限らないため、強い刺激が適しているとは言い切れません。腱や関節周辺に負担がかかっている場合は、押した刺激によって痛みが増す可能性も考えられます。

また、腕を勢いよく後ろへ引く、肩を大きく回す、他人に強く引っ張ってもらうといった方法は避けてください。

ストレッチは反動を使わず、呼吸を止めずに行います。

「痛い場所を直接伸ばさないと意味がない」と思う必要はありません。胸や肩甲骨周辺をやさしく動かすだけでも、肩周辺の動きが変化する場合があります。

セルフケア後に痛みが増えたときは、繰り返し刺激せずに休みましょう。

デスクワークやスマホ使用時の姿勢を見直す

長時間のデスクワークでは、腕を前へ出したままになりやすく、肩周辺に負担がかかる可能性があります。

まず、マウスとキーボードの位置を確認してください。

マウスが遠すぎると、腕を前方へ伸ばした姿勢が続きます。キーボードが高い位置にある場合は、肩をすくめた状態になりやすいでしょう。

ひじを体の近くに置き、肩の力を抜いて操作できる位置へ調整します。椅子の高さも見直し、足の裏が床につくようにしてください。

スマートフォンを見る際は、顔の近くまで持ち上げる方法もあります。ただし、腕を浮かせ続けると肩が疲れるため、反対の手やクッションでひじを支えると負担を減らしやすくなります。

30分から1時間に一度は姿勢を変え、腕を下ろして休ませましょう。長時間同じ姿勢を続けないことがポイントです。

寝る姿勢や荷物の持ち方を調整する

腕の付け根が痛い側を下にして寝ると、肩に圧がかかり、痛みを感じやすくなる場合があります。

反対側を下にして横向きになる場合は、痛む側の腕でクッションや枕を抱えると、腕の重さを支えやすくなります。

あお向けで寝るときは、痛む側のひじから前腕の下に薄いクッションや折りたたんだタオルを入れる方法もあります。肩が後方へ引っ張られにくい高さに調整してください。

荷物を持つときは、腕を伸ばした状態ではなく、できるだけ体の近くで持ちます。片側だけで重いバッグを持つ習慣がある方は、荷物を減らす、左右を入れ替える、リュックを使うといった方法も検討しましょう。

大切なのは、痛む場所だけに注目せず、生活の中で負担になっている動作を減らすことです。

引用元:https://seitai-osusume-select.com/column/腕の付け根が痛い-内側-ストレッチ|原因と即効ケ…

引用元:https://www.newcastle-hospitals.nhs.uk/services/newcastle-occupational-health-service/information-for-staff/physiotherapy/self-help-leaflets/painful-shoulder/

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

腕の付け根の内側の痛みで病院へ来院する目安

腕の付け根の内側が痛いとき、「どのくらい様子を見てもよいのだろう」と迷う方は多いと思います。

運動や作業の後に出た軽い張りが、休むことで徐々に軽くなる場合は、負担を減らしながら経過を確認できることもあります。

一方で、痛みが長引く、徐々に強くなる、しびれや腫れを伴う場合は、ストレッチだけで対応しない方がよいと考えられます。

特に、日常生活へ影響が出ている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

早めに来院した方がよい症状

次のような状態が続く場合は、整形外科などへの来院を検討してください。

・数日間休んでも痛みが軽くならない
・痛みが少しずつ強くなっている
・同じ場所の痛みを繰り返している
・夜間に痛みで目が覚める
・腕を上げたり後ろへ回したりしづらい
・着替えや洗髪などに支障が出ている
・仕事や家事を続けるのが難しい
・ストレッチをすると毎回痛みが増す
・腕に力が入りにくい
・手や指にしびれがある

肩関節周囲炎や腱板の問題では、夜間痛や動かしづらさが現れる場合があると言われています。また、首から出る神経が影響している場合は、肩から腕の痛みに加え、手指のしびれや筋力低下を伴うこともあるようです。

症状だけで原因を判断することはできません。痛みが続くときは、触診や画像検査などを含めて確認してもらうことが大切です。

すぐに来院を検討すべき症状

次の症状がある場合は、ストレッチやマッサージをせず、速やかに医療機関へ相談してください。

・転倒や事故の後から激しく痛む
・肩や腕の形が左右で明らかに違う
・腕をまったく上げられない
・急に力が入らなくなった
・強い腫れ、赤み、熱感がある
・発熱や強い倦怠感を伴っている
・首、肩、脇の下に見慣れないしこりがある
・腕や手の感覚が低下している
・胸の痛みや息苦しさ、動悸を伴う
・痛みがあごや背中などへ広がっている

胸の痛みや息苦しさを伴う肩・腕の痛みは、肩関節だけの問題ではない可能性があります。緊急性が疑われるときは、救急要請も含めて判断してください。

「動かせるから大丈夫」「筋肉痛だろう」と決めつけないことが重要です。強い症状を我慢してセルフケアを続けるのは避けましょう。

腕の付け根の痛みは何科を受診する?

腕の付け根の内側が痛み、肩や腕を動かすと症状が出る場合は、まず整形外科への相談が一般的です。

整形外科では、肩関節や筋肉、腱、骨、首、神経などの状態を確認してもらえます。

脇の下にしこりや腫れがあり、発熱や倦怠感を伴う場合は、内科への相談が選択肢になります。皮膚の赤み、できもの、膿などが見られる場合には、皮膚科が適している可能性もあるでしょう。

胸の痛みや息苦しさがある場合は、循環器内科などでの確認が必要になるケースも考えられます。

どの科へ行けばよいかわからないときは、まず整形外科やかかりつけの医療機関へ相談し、症状を詳しく伝えてください。

病院で行われる主な検査と施術

医療機関では、まず痛みが出た時期やきっかけ、痛む場所、動かしづらさなどを確認します。

その後、肩をどこまで動かせるか、どの角度で痛むか、筋力が低下していないかなどを調べることがあります。痛む場所を押して確認する触診や、首を動かした際の症状の変化を確認する場合もあるでしょう。

必要に応じて、次のような検査が行われると言われています。

・レントゲン検査
・超音波検査
・MRI検査
・血液検査
・神経の働きを確認する検査

レントゲンでは骨の状態を確認できますが、筋肉や腱などは十分に確認できない場合があります。そのため、症状に応じて超音波検査やMRI検査が選択されることもあります。

検査後は、痛みの状態に合わせて、安静や運動指導、薬、注射、リハビリなどが検討されます。どの方法が適しているかは、原因や症状の程度によって異なります。

接骨院・整骨院へ相談する前に確認したいこと

筋肉の張りや姿勢による負担が考えられる場合、接骨院や整骨院へ相談する方もいるでしょう。

ただし、強い外傷、変形、しびれ、筋力低下、発熱、しこりなどがある場合は、画像検査や血液検査が可能な医療機関を優先してください。

接骨院や整骨院では、レントゲンやMRIなどの画像検査を行うことはできません。原因を確認するために画像検査が必要と考えられる症状では、整形外科への来院が適しています。

また、施術を受ける際には、次の点を詳しく伝えましょう。

・いつから痛むのか
・どの場所が痛むのか
・何をした後から痛くなったのか
・夜間も痛むのか
・しびれや力の入りにくさがあるか
・過去に肩や首を負傷したことがあるか
・現在、医療機関へ通っているか

「とりあえず強く揉んでほしい」と希望するのではなく、まず状態を確認してもらうことが大切です。

腕の付け根が痛いときの内側のストレッチは、軽い筋肉の張りや姿勢の崩れが関係しているケースでは役立つ可能性があります。しかし、痛みの原因によってはストレッチが適していない場合もあります。

痛みを我慢して伸ばさず、しびれ、腫れ、熱感、夜間痛などがあるときは、早めに専門機関へ相談してください。

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rotator_cuff_tear.html

引用元:https://www.newcastle-hospitals.nhs.uk/services/newcastle-occupational-health-service/information-for-staff/physiotherapy/self-help-leaflets/painful-shoulder/

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監修者情報
監修者情報

からだ接骨院グループ 代表

粟田 裕太朗あわた ゆうたろう

株式会社Rieden代表。
学生時代の陸上でのケガをきっかけに、整骨院の親身なサポートに感銘を受け治療家の道へ。痛みの解消はもちろん、「痛みの出ない身体づくり」を追求し、根本原因である姿勢に着目した独自の矯正法を考案。

24歳で開業後、14年で25店舗を展開。「日本を整する」という理念を掲げ、一人でも多くの方に健康的な幸せを届けるため、全国で事業を展開している。

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