男性冷え性

男性の冷え性はなぜ起こる?手足が冷える原因・対策・来院の目安を解説

「冷え性は女性に多いもの」と思っていませんか。実際には、手足の冷たさや足元の冷え、寒い場所で人一倍つらく感じる状態に悩む男性もいます。ところが男性の場合、「寒がりなだけだろう」「靴下を履けば済む」と考え、原因を確認しないまま過ごしてしまうケースも少なくありません。

男性の冷え性には、運動不足や長時間の座り仕事、睡眠不足、ストレス、喫煙など、日々の生活が関係する可能性があると言われています。一方で、全身の冷えが長く続く場合や、左右どちらか一方の足だけが冷たい場合には、甲状腺や血管などの不調が隠れていることもあります。

この記事では、「男性 冷え性」をテーマに、考えられる原因、冷え方の特徴、日常生活で取り入れやすい対策、医療機関へ来院する目安まで順番にお伝えします。

目次

男性にも冷え性はある?女性だけの悩みではない

冷え性は性別に関係なく起こると言われています

冷え性という言葉から女性を思い浮かべる方は多いかもしれません。ただ、冷えを感じる仕組みそのものは男性にもあります。外気温が下がったとき、体は内臓の温度を保つため、手足の血管を収縮させて熱が逃げにくい状態にすると言われています。その結果、指先や足先に冷たさを感じやすくなります。

「自分は男性だから冷え性ではない」と決めつける必要はありません。周囲の人が平気な室温でも自分だけ寒い、布団に入っても足先がなかなか温まらない、夏の冷房で手が冷たくなるといった状態が繰り返されるなら、生活習慣や体調を見直すきっかけにしてみましょう。

参考記事でも、冷え性は女性特有のものではなく、性別を問わず悩む人がいると紹介されています。

男性は冷えを我慢して見過ごしやすいことがあります

男性の冷え性が見過ごされやすい理由の一つとして、「冷えを悩みとして口にしづらい」という心理面が考えられます。

たとえば、こんな会話はありませんか。

「手がいつも冷たいね」

「昔からだから、特に問題ないよ」

一時的な冷えで、温かい場所に移動するとすぐ戻るのであれば、過度に心配する必要はないかもしれません。しかし、冷えに加えて、強い疲れ、息切れ、むくみ、体重の変化、しびれ、皮膚の色の変化などがある場合は、単なる寒がりとは言い切れません。

冷えを我慢することよりも、「いつから」「どの部分が」「どんな場面で冷えるのか」を整理することが大切だと言われています。

男性の冷え性で考えられる主な原因

運動不足や筋肉量の低下

筋肉は、体を動かすときに熱を生み出す組織です。そのため、運動量が少なく筋肉を使う機会が減ると、熱を生み出す力が低下し、冷えを感じやすくなる可能性があると言われています。

特に、デスクワーク中心の男性は注意が必要です。通勤は車、仕事中は座りっぱなし、帰宅後もソファで過ごすという生活が続くと、下半身の筋肉を動かす時間が少なくなります。

とはいえ、急に激しい筋力トレーニングを始める必要はありません。まずは一駅分歩く、階段を使う、昼休みに10分ほど散歩するなど、続けやすい動きから始める方法がおすすめです。

長時間の座り仕事や同じ姿勢

長い時間ほとんど姿勢を変えずに座っていると、脚の筋肉を動かす回数が減ります。ふくらはぎの筋肉は、下半身の血液を心臓へ戻す働きを補助すると言われているため、座りっぱなしの生活では足元の冷えや重だるさにつながる可能性があります。

「午後になると足先だけ冷える」

「オフィスでは膝から下が冷たくなる」

このような男性は、室温だけでなく、座っている時間にも目を向けてみてください。30分から1時間に一度を目安に立ち上がり、足首を回したり、かかとの上げ下げをしたりすると、同じ姿勢を中断できます。

ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ

体温調節や血管の収縮・拡張には、自律神経が関係していると言われています。仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、睡眠不足などが続くと、体が緊張した状態から切り替わりにくくなり、手足の冷えを感じることがあります。

「忙しい時期になると手が冷える」

「寝不足の日は、いつもより寒く感じる」

そんなときは、冷えだけを何とかしようとするより、生活全体を振り返るほうがよいかもしれません。就寝前のスマートフォンを短時間にする、ぬるめのお湯に浸かる、ゆっくり息を吐くなど、緊張をゆるめる時間を作ってみましょう。

参考記事でも、ストレスや疲労による自律神経の乱れが、体温調節や冷えに関係する可能性があると説明されています。

食事量の不足や栄養バランスの乱れ

朝食を抜く、昼食を菓子パンだけで済ませる、夜にまとめて食べるといった習慣が続くと、必要なエネルギーや栄養素を十分に取りにくくなります。極端な食事制限をしている男性も、冷えや疲れを感じることがあると言われています。

特定の食材だけで冷え性が改善するとは言い切れません。大切なのは、主食、主菜、副菜をそろえ、肉や魚、卵、大豆製品、野菜などを偏りなく取ることです。

なお、冷えに加えて顔色の悪さ、息切れ、動悸、強い疲れがある場合には、貧血などが関係している可能性も考えられます。寒さに過敏になる原因として、貧血や甲状腺機能の低下、血管の問題などが挙げられています。

喫煙による血管への影響

喫煙習慣がある男性は、冷えとの関係も知っておきたいところです。たばこに含まれる成分は血管や血液循環に影響し、血管の内側を傷つけたり、血管を狭くしたりする可能性があると言われています。CDCも、喫煙が血管の損傷や狭窄につながると説明しています。

「吸った直後だけ指先が冷たく感じる」という方もいるかもしれません。冷え性対策だけでなく、将来の健康を考えるうえでも、禁煙を検討する意味はあります。自力で続けるのが難しい場合は、禁煙外来などの医療機関へ相談する方法もあります。

甲状腺や血管などの不調が隠れている場合

男性の冷え性のすべてが生活習慣によるものとは限りません。たとえば甲状腺機能が低下すると、寒がり、疲れやすさ、体重増加、便秘、動作の遅さなどが現れることがあると言われています。日本甲状腺学会のガイドラインでも、甲状腺機能低下症にみられる症状の一つとして寒がりが挙げられています。

また、足の動脈が狭くなり血流が低下する末梢動脈疾患では、歩いたときの脚の痛みや、安静時の冷感、皮膚の色の変化などが現れる場合があります。特に、左右で足の温度が明らかに違う場合は、早めに医療機関へ来院したほうがよいと言われています。

男性の冷え性に多い冷え方の特徴

指先や足先が冷える末端タイプ

男性の冷え性で気づきやすいのが、手足の先だけが冷たくなるタイプです。パソコン作業中に指が動かしにくい、布団に入っても足先だけ温まらない、冬場に靴を履いていてもつま先が冷えるといった状態がみられます。

手足は体の中心から離れているため、寒い環境では血流が抑えられやすいと言われています。温かい場所へ移動したり、軽く体を動かしたりすると落ち着く場合は、環境や活動量が関係しているかもしれません。

ただし、指先が白色や紫色に変わる、痛みや強いしびれがある場合には、冷え性だけで片づけず医療機関へ相談してください。

腰から足にかけて冷える下半身タイプ

デスクワークや運転時間が長い男性では、腰まわりや太もも、ふくらはぎ、足先まで冷えることがあります。上半身はそれほど寒くないのに、膝から下だけが冷たいという方もいるでしょう。

下半身の冷えには、冷房の風、薄着、長時間の座位、運動不足など、複数の要因が重なっている可能性があります。ひざ掛けだけに頼るのではなく、こまめに立つ、足首を動かす、衣服で腰や足首を冷やさないといった対策を組み合わせることが大切だと言われています。

体全体が寒く感じる全身タイプ

室温が十分にあるのに全身が寒い、季節を問わず冷えを感じる、温かい服を着ても寒さが続く場合は、体調面の確認が必要かもしれません。

特に、冷えとともに強い疲れ、眠気、むくみ、便秘、体重増加、皮膚の乾燥などが続く場合には、甲状腺機能の低下が関係している可能性があります。甲状腺機能低下症の症状はゆっくり進み、気づきにくいこともあると言われています。

「最近、年齢のせいか寒さに弱くなった」と自己判断せず、以前との違いが大きい場合は内科などへ来院しましょう。

片方の手足だけが冷えるタイプ

左右両方ではなく、片方の足だけが冷たい場合は注意が必要です。血流の低下が関係しているケースでは、片側の冷感に加えて、皮膚の色が白っぽい・青紫色になる、傷がなかなか改善しない、歩くとふくらはぎが痛むといった症状がみられることがあります。

急に片方の手足が冷たくなり、強い痛み、しびれ、動かしにくさ、色の変化が出た場合は、様子を見続けず速やかに医療機関へ相談してください。

男性の冷え性対策として取り入れたい生活習慣

ウォーキングや下半身の運動を続ける

男性の冷え性対策では、体を外側から温めるだけでなく、日常的に筋肉を動かすことも大切だと言われています。おすすめは、ウォーキング、軽いスクワット、かかとの上げ下げなど、下半身を使う運動です。

「運動する時間が取れない」という方は、次のように考えてみてください。

「30分走らないと意味がない?」

「いえ、まずは5分でも歩く時間を増やすところからで大丈夫です」

大切なのは、無理な運動を一度だけ行うことではなく、少しずつ継続することです。痛みや息苦しさがある場合は無理をせず、医療機関へ相談したうえで活動量を調整しましょう。

シャワーだけで済ませず湯船に浸かる

忙しい男性は、入浴を短いシャワーだけで済ませがちです。湯船に浸かる時間を設けると、体を温めながら緊張をゆるめるきっかけになると言われています。

熱いお湯に長く浸かればよいわけではありません。のぼせや脱水を避けるためにも、自分が心地よいと感じる温度で無理なく入りましょう。入浴の前後には水分を取り、飲酒後や体調が悪いときの長風呂は控えてください。

参考記事では、38〜40度程度のお湯でゆっくり入浴する方法が紹介されています。温度の感じ方には個人差があるため、無理のない範囲で取り入れましょう。

首・手首・足首を冷やしにくい服装を選ぶ

冷え性対策では、厚着をするだけでなく、冷気が入りやすい部分を守る工夫も役立つと言われています。首、手首、足首を覆える衣服や小物を使うと、仕事中でも調整しやすくなります。

オフィスでは、厚手の靴下、薄手の腹巻き、ひざ掛け、室内用の上着などを活用してみてください。ただし、締め付けが強い靴下や衣服は、かえって不快感を招く場合があります。きつさを感じないサイズを選びましょう。

カイロや電気毛布を使う際は、低温やけどにも注意が必要です。肌へ直接当て続けず、就寝中は製品の説明に沿って使ってください。

温かい食事とバランスのよい栄養を意識する

冷えが気になると、「しょうがを食べればよい」「冷たい野菜は避けるべき」と考えがちです。しかし、特定の食材だけに偏るよりも、食事全体を整えることが重要だと言われています。

朝は温かい味噌汁やスープを添える、昼は主食だけで済ませずたんぱく質を加える、夜は野菜と肉・魚・大豆製品を組み合わせるなど、現実的に続けられる工夫をしましょう。

冷たい飲み物を飲んではいけないわけではありません。冷房の効いた室内で冷えを感じるときは、白湯や温かいお茶を選ぶなど、その日の環境や体調に合わせて調整する方法がおすすめです。

睡眠時間を確保して緊張をゆるめる

睡眠不足が続くと、疲労が抜けにくくなり、冷えを含む体調の変化を感じやすくなる可能性があります。就寝時刻が毎日大きくずれている方は、まず起床時刻を整えるところから始めてみましょう。

寝る直前まで仕事の連絡を確認する、布団の中で動画を見続けるといった習慣は、気持ちの切り替えを難しくすることがあります。照明を少し落とし、深くゆっくり呼吸する時間を作るだけでも、就寝前の区切りになります。

冷え性対策は、靴下やカイロだけで完結するものではありません。運動、食事、入浴、睡眠を一つずつ整えていく考え方が大切です。

男性の冷え性で医療機関へ来院したほうがよい目安

冷えが長く続き日常生活に支障がある

服装や室温を調整しても冷えが続く、眠れないほど足が冷たい、指が動かしにくく仕事に支障が出る場合は、一度医療機関へ相談しましょう。

冷えは主観的な感覚であるため、来院時にうまく説明できるか不安な方もいるかもしれません。その場合は、冷える場所、時間帯、左右差、痛みやしびれの有無、体重や便通の変化などをメモしておくと伝えやすくなります。

疲れやすさ・むくみ・体重増加などを伴う

冷えに加えて、以前より疲れやすい、眠気が強い、顔や手足がむくむ、体重が増えた、便秘が続くといった変化がある場合は、内科や内分泌内科への来院を検討してください。

甲状腺機能の低下では、寒がりだけでなく、疲労感、体重増加、便秘、記憶力の低下などがみられると言われています。症状だけで原因を決めることはできないため、必要に応じて血液検査などで確認することになります。

片足の冷たさ・痛み・色の変化がある

片方の足だけが冷たい、歩くとふくらはぎが痛くなり休むと落ち着く、足の傷が長引く、皮膚の色が変わるといった症状は、末梢動脈疾患でみられることがあると言われています。

こうした場合は、循環器内科や血管外科などへの来院が選択肢になります。特に、急激な冷感や強い痛み、感覚の低下、足が青白くなる変化がある場合は、緊急性がある可能性も考えられるため、早めに医療機関へ連絡してください。

何科へ相談するか迷ったら内科から

男性の冷え性で来院先に迷う場合は、まず内科で相談する方法があります。全身の冷えや疲れ、体重変化がある場合は内科・内分泌内科、片足の冷えや歩行時の痛みがある場合は循環器内科・血管外科が候補です。

手足のしびれや腰から脚にかけての違和感が強い場合は、神経や腰の状態が関係していることも考えられます。症状を整理したうえで相談し、必要に応じて適した医療機関を案内してもらいましょう。

男性の冷え性は生活習慣と体調の両面から考えよう

男性の冷え性には、運動不足、長時間の座り仕事、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙などが関係すると言われています。手足の冷えだけであれば、歩く時間を増やす、湯船に浸かる、衣服で冷気を防ぐ、温かくバランスのよい食事を取るといった工夫から始めてみましょう。

ただし、冷えが何週間も続く、日常生活に支障がある、強い疲れやむくみを伴う、片方の足だけが冷たい、皮膚の色や感覚に変化がある場合には、自己判断を続けないことが大切です。

「男性だから冷え性ではない」と我慢する必要はありません。冷え方や一緒に現れている症状を記録し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

参考・引用元:https://www.krm0730.net/blog/3107/

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監修者情報
監修者情報

からだ接骨院グループ 代表

粟田 裕太朗あわた ゆうたろう

株式会社Rieden代表。
学生時代の陸上でのケガをきっかけに、整骨院の親身なサポートに感銘を受け治療家の道へ。痛みの解消はもちろん、「痛みの出ない身体づくり」を追求し、根本原因である姿勢に着目した独自の矯正法を考案。

24歳で開業後、14年で25店舗を展開。「日本を整する」という理念を掲げ、一人でも多くの方に健康的な幸せを届けるため、全国で事業を展開している。

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