頭痛

こめかみの頭痛の原因とは?左右差や考えられる症状、自宅でできる対処法を解説

こめかみの頭痛で考えられる主な原因

こめかみの頭痛は、日常生活の中でも比較的感じやすい不調のひとつです。「右のこめかみだけズキズキする」「左側だけ重い」「両側から締めつけられるように痛い」など、人によって痛み方や場所はさまざまです。

一時的な疲れや睡眠不足で起こることもありますが、繰り返し起こる場合や、痛みが強い場合は、体からのサインとして原因を確認しておくことが大切です。こめかみの頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、目の疲れ、首肩まわりの筋肉の緊張、噛みしめや食いしばりなどが関係していることがあります。

ただし、頭痛には自己判断で様子を見てもよいものと、早めに医療機関へ相談した方がよいものがあります。特に、突然の激しい頭痛や、しびれ、ろれつが回らない、視界の異常などを伴う場合は注意が必要です。まずは、こめかみの頭痛で考えられる代表的な原因から見ていきましょう。

ズキズキと脈打つように痛む場合は片頭痛の可能性

こめかみ周辺がズキズキと脈を打つように痛む場合、片頭痛が関係していることがあります。片頭痛は、頭の片側に出るイメージが強いですが、実際には両側に痛みを感じることもあります。痛みはこめかみから目の奥にかけて出ることがあり、動くと痛みが強くなる、光や音がつらい、吐き気を伴うといった特徴が見られることもあります。

片頭痛は、睡眠不足、寝すぎ、ストレス、気圧の変化、ホルモンバランス、空腹、アルコール、強い光や音などがきっかけになる場合があります。特に仕事や家事で忙しい方は、疲れがたまっているときや、緊張から解放された休日に頭痛が出ることもあります。

片頭痛が疑われる場合は、痛みが出ている最中に無理に首や肩を強く動かしたり、温めすぎたりすると、かえってつらく感じることがあります。暗く静かな場所で休む、刺激を避ける、痛みが強い場合は医療機関へ相談するなど、状態に合わせた対応が大切です。

締めつけられるような痛みは緊張型頭痛と関係することも

こめかみのあたりがギューッと締めつけられるように痛む、頭全体が重だるい、首や肩のこりを一緒に感じる場合は、緊張型頭痛が関係していることがあります。緊張型頭痛は、長時間の同じ姿勢、デスクワーク、スマートフォンの使用、精神的なストレス、首肩まわりの筋肉の緊張などと関わりやすい頭痛です。

特に、前かがみの姿勢が続くと、頭を支える首や肩の筋肉に負担がかかります。頭は意外と重く、姿勢が崩れるほど首の後ろや肩まわりに負担が集中しやすくなります。その状態が続くと、筋肉がこわばり、血流が悪くなり、こめかみや後頭部に重さや痛みを感じることがあります。

緊張型頭痛の場合、首肩まわりを軽く動かしたり、姿勢を整えたり、入浴で体を温めたりすることで楽に感じる方もいます。ただし、痛みが強いときに無理にストレッチをする必要はありません。強く押す、長時間揉む、痛みを我慢して動かすといった方法は避け、心地よい範囲でケアすることが大切です。

目の疲れや噛みしめがこめかみに負担をかけることも

こめかみの頭痛は、目の疲れや噛みしめとも関係することがあります。パソコンやスマートフォンを長時間見ると、目の周囲の筋肉が疲れやすくなります。画面を集中して見ているとまばたきが減り、目の乾きや重さを感じることもあります。その結果、目の奥からこめかみにかけて痛みや違和感が出ることがあります。

また、無意識の噛みしめや食いしばりも、こめかみの痛みにつながることがあります。こめかみ付近には、噛むときに使う筋肉が関係しています。ストレスを感じているとき、集中しているとき、寝ている間などに歯を強く噛みしめていると、あご周りやこめかみ周辺の筋肉に負担がかかり、頭痛のように感じることがあります。

「朝起きたときにこめかみが痛い」「あごがだるい」「奥歯を噛みしめている自覚がある」という方は、首肩だけでなく、目やあごの使い方も見直してみるとよいでしょう。

右だけ・左だけ・両側で違いはある?

こめかみの頭痛でよくある疑問が、「右だけ痛い場合と左だけ痛い場合で原因は違うのか」という点です。結論からいうと、痛む場所だけで原因を断定することはできません。片側だけに出る頭痛でも片頭痛、筋肉の緊張、目の疲れ、噛みしめなどが関係していることがあります。

右だけ、左だけ、両側のどこに出ているかも大切ですが、それ以上に確認したいのは、痛み方、痛みの強さ、いつから始まったか、どのくらい続いているか、吐き気やしびれなどの症状を伴うかどうかです。

片側だけズキズキ痛む場合

右または左のこめかみだけがズキズキ痛む場合、片頭痛のような拍動性の頭痛が関係していることがあります。動くと痛みが増す、光や音がつらい、吐き気がある、数時間から数日続くといった場合は、無理をせず休むことが大切です。

また、片側だけの痛みが毎回同じ場所に出る場合や、痛み方が以前と変わってきた場合は、念のため医療機関で相談しておくと安心です。市販薬で毎回ごまかしていると、薬の使いすぎによって頭痛が長引くこともあるため、頻度が増えている場合は注意しましょう。

両側が締めつけられるように痛む場合

両側のこめかみや頭全体が締めつけられるように痛む場合は、緊張型頭痛と関係していることがあります。首や肩のこり、背中の張り、姿勢の崩れ、長時間のデスクワークなどが重なっている方に多く見られます。

このタイプの頭痛は、日常生活を大きく妨げるほどではなくても、慢性的に続くと集中力が落ちたり、仕事や家事の効率が下がったりすることがあります。「いつものこと」と放置せず、姿勢や体の使い方を見直すことが大切です。

こめかみを押すと痛い場合

こめかみを押すと痛い場合、周辺の筋肉がこわばっている可能性があります。噛みしめや食いしばりがある方は、こめかみ付近の筋肉に負担がかかりやすく、押したときに痛みや硬さを感じることがあります。

ただし、こめかみに強い圧痛がある、髪をとかすだけでも痛い、噛むとあごが痛む、発熱や体重減少を伴うといった場合は、別の病気が関係することもあるため、自己判断せず医療機関へ相談してください。

こめかみの頭痛があるときに自宅でできる対処法

こめかみの頭痛があるときは、まず痛みの出方を確認することが大切です。ズキズキと脈打つような痛みなのか、締めつけられるような痛みなのか、首肩こりを伴うのか、目の疲れが強いのかによって、合いやすい対処法は変わります。

ただし、どのタイプの頭痛でも共通して大切なのは、無理をしないことです。痛みがある状態で仕事や家事を続けると、体がさらに緊張し、頭痛が長引くことがあります。

まずは静かな環境で休む

こめかみがズキズキ痛む、光や音がつらい、吐き気がある場合は、できるだけ静かな場所で休みましょう。スマートフォンやパソコンの画面を見続けると、目や脳への刺激が増え、痛みがつらく感じることがあります。

部屋を少し暗くする、横になる、深呼吸をするなど、刺激を減らすことが大切です。片頭痛のような痛みがあるときは、無理に運動やストレッチをするよりも、まず休息を優先しましょう。

首肩まわりを温めて緊張をゆるめる

首や肩のこりを伴う重だるい頭痛の場合は、首肩まわりを温めることで楽に感じることがあります。蒸しタオルを首の後ろに当てる、入浴で体を温める、肩甲骨まわりを軽く動かすなど、筋肉の緊張をゆるめるケアがおすすめです。

ただし、ズキズキと脈打つような痛みが強い場合や、温めることで痛みが増す場合は無理に続けないでください。頭痛のタイプによっては、温めるよりも休む方が合っていることがあります。

画面を見る時間を区切る

目の疲れが関係している場合は、画面を見る時間を区切ることが大切です。長時間作業を続けると、目だけでなく首や肩も緊張しやすくなります。30分から1時間に一度は画面から目を離し、遠くを見る、肩を回す、立ち上がるなどの休憩を入れましょう。

スマートフォンを見るときに顔が下を向きすぎている方は、画面を少し高い位置にするだけでも首への負担が変わります。小さな工夫ですが、毎日の積み重ねがこめかみの頭痛予防につながります。

噛みしめに気づいたら力を抜く

集中しているときに奥歯を噛みしめている方は少なくありません。上下の歯は、本来ずっと接触している必要はありません。気づいたときに、唇は閉じたまま、上下の歯を少し離し、舌を上あごに軽く置くように意識してみましょう。

また、寝起きにこめかみやあごがだるい場合は、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが関係していることもあります。その場合は、歯科で相談することも選択肢のひとつです。

こめかみの頭痛で医療機関へ相談した方がよい目安

こめかみの頭痛は、疲れや筋肉の緊張で起こることもありますが、中には早めの対応が必要な頭痛もあります。特に、今までに経験したことがないような痛みや、急に強くなった頭痛は注意が必要です。

すぐに医療機関へ相談したい症状

突然、激しい頭痛が起こった場合や、短時間で痛みがピークに達した場合は、自己判断で様子を見ないようにしましょう。また、手足のしびれ、力が入りにくい、ろれつが回らない、言葉が出にくい、視界がぼやける、物が二重に見える、意識がぼんやりする、まっすぐ歩けないといった症状を伴う場合も注意が必要です。

発熱を伴う頭痛、首が硬くて動かしにくい頭痛、頭をぶつけた後に出てきた頭痛、日に日に悪化している頭痛も、早めに医療機関へ相談してください。特に「いつもの頭痛と違う」と感じる場合は、無理に我慢しないことが大切です。

市販薬の使用が増えている場合も注意

頭痛が起こるたびに市販薬を飲んでいる方は、使用頻度にも注意が必要です。薬を使うこと自体が悪いわけではありませんが、頻繁に使用している場合は、頭痛が慢性化している可能性があります。

「以前より薬が効きにくい」「飲む回数が増えている」「薬を飲まないと不安」という状態がある場合は、医療機関で相談しましょう。頭痛の種類に合った対応を知ることで、日常生活の負担を減らしやすくなります。

こめかみの頭痛を繰り返さないために見直したい生活習慣

こめかみの頭痛を繰り返す方は、痛みが出たときの対処だけでなく、日常生活の見直しも大切です。特に、姿勢、睡眠、ストレス、目の使い方、首肩の緊張は頭痛と関係しやすいポイントです。

姿勢を整えて首への負担を減らす

デスクワークやスマートフォンの使用中に、頭が前に出ている姿勢になっていませんか。頭が前に出ると、首や肩の筋肉が常に引っ張られるような状態になり、こりや張りにつながります。その負担が積み重なると、こめかみや後頭部に頭痛として出ることがあります。

椅子に深く座る、骨盤を立てる、画面を目線の高さに近づける、肘を机や肘置きで支えるなど、まずは作業環境を整えましょう。姿勢を正そうとして胸を張りすぎる必要はありません。長時間同じ姿勢を続けないことが大切です。

睡眠リズムを整える

睡眠不足はもちろん、寝すぎも頭痛のきっかけになることがあります。平日と休日で睡眠時間が大きく変わる方は、生活リズムの乱れが頭痛に影響しているかもしれません。

寝る前のスマートフォン、夜遅い食事、カフェインのとりすぎなども睡眠の質に関係します。まずは、起きる時間をなるべく一定にする、寝る前は画面を見る時間を減らす、リラックスできる時間を作るなど、できることから始めましょう。

頭痛の記録をつける

こめかみの頭痛を繰り返す場合は、頭痛の記録をつけるのもおすすめです。痛みが出た日、時間帯、痛む場所、痛み方、食事、睡眠、天気、ストレス、薬の使用などを簡単にメモしておくと、原因の傾向が見えやすくなります。

「雨の日に出やすい」「寝不足の翌日に出やすい」「長時間パソコンを使った日に出る」「噛みしめが強い日に出る」など、パターンが分かると予防もしやすくなります。医療機関や接骨院で相談する際にも、こうした記録は役立ちます。

接骨院でできるこめかみの頭痛へのサポート

こめかみの頭痛の中でも、首肩こり、姿勢の崩れ、筋肉の緊張、噛みしめによる負担などが関係している場合は、体の状態を整えることが大切です。接骨院では、頭痛そのものを病気として診断するのではなく、首、肩、背中、姿勢、筋肉の硬さなどを確認し、体にかかっている負担を軽減するサポートを行います。

首肩まわりの筋肉の緊張を確認する

こめかみの頭痛を感じている方の中には、首の後ろ、肩、肩甲骨まわり、あご周辺の筋肉が硬くなっているケースがあります。特に、デスクワークやスマートフォンの使用が多い方は、無意識のうちに首肩に力が入りやすくなっています。

接骨院では、どの部分に負担が集中しているのか、左右差があるのか、姿勢や動きのクセがあるのかを確認します。筋肉の緊張をやわらげ、首肩まわりが動きやすい状態を目指すことで、頭痛につながる負担の軽減をサポートします。

姿勢や生活習慣のアドバイスを行う

施術だけでなく、普段の姿勢や生活習慣を見直すことも大切です。仕事中の座り方、スマートフォンの見方、枕の高さ、休憩の取り方、ストレッチの方法など、日常の小さなクセが頭痛に関係していることがあります。

自分では気づきにくい姿勢の崩れや体の使い方を確認し、無理なく続けられるセルフケアを取り入れることで、こめかみの頭痛を繰り返しにくい体づくりにつなげていきます。

医療機関との使い分けも大切

こめかみの頭痛がある場合、すべてを接骨院だけで対応するのではなく、必要に応じて医療機関へ相談することも大切です。突然の激しい頭痛、しびれ、ろれつの異常、視界の異常、発熱、吐き気が強い場合などは、まず医療機関での確認を優先してください。

一方で、首肩こりや姿勢の崩れ、長時間のデスクワークによる体の負担が気になる場合は、接骨院で体の状態を確認することができます。原因を一つに決めつけず、症状の出方に合わせて適切な相談先を選ぶことが大切です。

まとめ

こめかみの頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、目の疲れ、首肩こり、噛みしめなど、さまざまな原因が関係して起こることがあります。右だけ、左だけ、両側など痛む場所も大切ですが、痛み方や続く時間、伴う症状を確認することが重要です。

ズキズキと脈打つような痛みや吐き気、光や音への敏感さがある場合は、片頭痛が関係していることがあります。首肩のこりや締めつけられるような重さがある場合は、姿勢や筋肉の緊張が影響しているかもしれません。

ただし、突然の激しい頭痛や、しびれ、ろれつが回らない、視界の異常などを伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。日常的にこめかみの頭痛を繰り返している方は、姿勢や生活習慣を見直し、首肩まわりへの負担を減らすことが大切です。

接骨院では、首肩まわりの筋肉の緊張や姿勢の崩れを確認し、体にかかる負担を軽減するためのサポートを行います。こめかみの頭痛でお悩みの方は、無理に我慢せず、まずは体の状態を見直すことから始めてみましょう。

監修者情報
監修者情報

からだ接骨院グループ 代表

粟田 裕太朗あわた ゆうたろう

株式会社Rieden代表。
学生時代の陸上でのケガをきっかけに、整骨院の親身なサポートに感銘を受け治療家の道へ。痛みの解消はもちろん、「痛みの出ない身体づくり」を追求し、根本原因である姿勢に着目した独自の矯正法を考案。

24歳で開業後、14年で25店舗を展開。「日本を整する」という理念を掲げ、一人でも多くの方に健康的な幸せを届けるため、全国で事業を展開している。

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