身体を柔らかくする方法

体を柔らかくする方法を大人向けに解説|硬くなる原因と自宅でできるストレッチ習慣

体を柔らかくするには大人でも遅くない?

大人になると体が硬くなりやすい理由

「昔より前屈ができなくなった」「肩や股関節の動きが悪くなった」「朝起きたときに体がこわばる」と感じる大人の方は少なくありません。年齢を重ねると体が硬くなるイメージがありますが、実際には年齢だけが原因ではなく、日常生活の過ごし方が大きく関係している場合があります。

特に、デスクワークや長時間のスマホ操作、車移動が多い生活では、同じ姿勢が続きやすくなります。同じ姿勢が続くと、筋肉が使われる範囲が限られ、股関節・背中・肩まわりなどの動きが小さくなりやすくなります。その状態が続くことで、体を大きく動かす機会が減り、「体が硬い」と感じやすくなることがあります。

また、運動不足だけでなく、疲労や睡眠不足、ストレスによって体に力が入りやすくなることもあります。肩に力が入った状態が続いたり、呼吸が浅くなったりすると、首・肩・背中まわりの筋肉が緊張しやすくなります。その結果、動かしづらさや重だるさにつながることもあります。

体が硬いまま放置するとどうなる?

体が硬い状態をそのままにしていると、日常生活の中で動きにくさを感じやすくなる場合があります。例えば、靴下を履くときに腰や股関節がつらい、後ろを振り向くと首や背中が動かしにくい、しゃがむ動作が苦手になるといった変化です。

体の柔軟性が低下すると、関節を動かせる範囲が狭くなりやすくなります。その分、別の部位で無理に動きを補おうとして、腰・膝・肩などに負担がかかることもあります。例えば、股関節が硬い方は、しゃがむ動作や歩行時に腰へ負担がかかりやすい場合があります。肩まわりが硬い方は、腕を上げるときに首や背中に力が入りやすくなることもあります。

もちろん、体が硬いことだけですぐに不調につながるわけではありません。しかし、動かしにくさを感じているのに放置していると、日常の姿勢や動作に偏りが出やすくなるため、早めにケアを始めることが大切です。

大人が体を柔らかくするために大切な考え方

無理に伸ばすより「毎日少しずつ」が大切

体を柔らかくしたいと思うと、つい強く伸ばしたり、痛みを我慢してストレッチをしたりしがちです。しかし、大人の体を柔らかくするうえで大切なのは、無理に伸ばすことではなく、継続しやすい範囲で少しずつ動かすことです。

ストレッチは、痛みを我慢して行うものではありません。「伸びていて気持ちいい」と感じる程度で行うことが基本です。痛みが出るほど強く伸ばすと、体が防御反応として力みやすくなり、かえって筋肉が緊張してしまうことがあります。特に、普段あまり運動をしていない方や、体の硬さを強く感じている方は、最初から大きく動かそうとせず、呼吸が止まらない範囲で行うことが大切です。

また、1回だけ長時間行うよりも、短い時間でも継続する方が習慣化しやすくなります。例えば、寝る前に5分、入浴後に5分、朝起きてから3分など、日常生活の中に組み込みやすいタイミングを決めておくと続けやすくなります。

伸ばす場所を意識する

ストレッチを行うときは、ただ形だけを真似するのではなく、「どこが伸びているのか」を意識することが大切です。同じストレッチでも、姿勢や角度が少し変わるだけで、伸びる場所が変わることがあります。

例えば、太ももの裏を伸ばしたいのに背中ばかり丸まっていると、目的の筋肉がうまく伸びない場合があります。股関節を伸ばしたいのに腰を反りすぎてしまうと、腰に負担がかかることもあります。ストレッチ中は、反動をつけず、ゆっくり呼吸しながら、狙った部位が心地よく伸びているか確認しましょう。

大人の場合、体の硬さだけでなく、姿勢の癖や使い方の偏りが関係していることも多いです。そのため、全身を一気に柔らかくしようとするよりも、「首・肩」「背中」「股関節」「太もも」「ふくらはぎ」など、部位ごとに分けて取り組むと分かりやすくなります。

自宅でできる体を柔らかくする方法

首・肩まわりのストレッチ

デスクワークやスマホ操作が多い方は、首や肩まわりが硬くなりやすい傾向があります。首・肩まわりがこわばると、肩の重だるさや姿勢の崩れにつながることもあります。

まずは椅子に座った状態で背筋を軽く伸ばします。右手を頭の左側に添え、首を右側にゆっくり倒します。このとき、左肩が上がらないように意識しながら、首の左側が心地よく伸びる位置で止めます。呼吸を止めずに20秒ほどキープし、反対側も同じように行います。

次に、肩甲骨を動かすストレッチもおすすめです。両手を肩に置き、肘で大きな円を描くようにゆっくり回します。前回し・後ろ回しをそれぞれ5回ずつ行いましょう。肩甲骨まわりを動かすことで、肩だけでなく背中のこわばりにもアプローチしやすくなります。

背中・腰まわりのストレッチ

背中や腰まわりが硬い方は、長時間座っていると腰が重く感じたり、立ち上がるときに動きにくさを感じたりすることがあります。背中や腰の柔軟性を保つためには、丸める・反らす・ひねる動きをやさしく取り入れることが大切です。

おすすめは、四つん這いで行う背中のストレッチです。両手と両膝を床につき、息を吐きながら背中を丸めます。次に、息を吸いながら背中を軽く反らせます。この動きを5〜10回ほどゆっくり繰り返しましょう。腰を無理に反らせる必要はなく、背骨全体をなめらかに動かすイメージで行います。

また、仰向けで膝を左右に倒すストレッチも取り入れやすい方法です。仰向けになり、両膝を立てます。両膝をそろえたまま、ゆっくり右側に倒し、腰から背中にかけて伸びる感覚を確認します。20秒ほどキープしたら、反対側も同じように行います。腰に痛みが出る場合は無理をせず、倒す角度を浅くしましょう。

股関節まわりのストレッチ

大人の体の硬さで特に多いのが、股関節まわりの動かしにくさです。股関節は歩く、しゃがむ、階段を上る、立ち上がるといった日常動作に関わる重要な部位です。股関節が硬くなると、腰や膝に負担がかかりやすくなる場合もあります。

自宅で行いやすい方法として、あぐらの姿勢で行うストレッチがあります。床に座り、足の裏同士を合わせます。背中を丸めすぎないようにしながら、膝を床に近づけるようにゆっくり力を抜きます。股関節の内側が心地よく伸びる位置で20秒ほどキープしましょう。膝を無理に押し下げる必要はありません。

もう一つは、片膝立ちで行う股関節前側のストレッチです。片膝を床につき、反対の足を前に出します。背筋を伸ばしたまま、体を少し前に移動させると、後ろ側の足の付け根あたりが伸びやすくなります。腰を反りすぎないように注意しながら、左右20秒ずつ行いましょう。

太もも・ふくらはぎのストレッチ

太ももやふくらはぎは、歩行や立ち仕事で負担がかかりやすい部位です。特に、太ももの裏やふくらはぎが硬いと、前屈がしにくくなったり、歩幅が小さくなったりすることがあります。

太ももの裏を伸ばすには、椅子を使ったストレッチがおすすめです。椅子に浅く座り、片足を前に伸ばします。つま先を軽く上に向け、背中を丸めすぎないようにしながら、股関節から体を少し前に倒します。太ももの裏が伸びるところで20秒ほどキープしましょう。反動をつけて前屈するのではなく、ゆっくり伸ばすことが大切です。

ふくらはぎは、壁を使って伸ばす方法が簡単です。壁に両手をつき、片足を後ろに引きます。後ろ足のかかとを床につけたまま、前の膝を軽く曲げると、後ろ足のふくらはぎが伸びます。左右20秒ずつ行いましょう。足首が硬い方や、立ち仕事が多い方にも取り入れやすいストレッチです。

体を柔らかくするために避けたいNG行動

痛みを我慢して伸ばす

体を柔らかくしたいからといって、痛みを我慢して無理に伸ばすのは避けましょう。痛みを感じるほど強く伸ばすと、筋肉や関節に負担がかかる場合があります。特に、反動をつけて勢いよく伸ばす方法は、体が硬い方ほど注意が必要です。

ストレッチは「痛いほど効いている」というものではありません。伸びている感覚はあっても、呼吸が自然にできる程度が目安です。痛みやしびれ、強い違和感がある場合は、すぐに中止しましょう。

毎回違う方法を試しすぎる

動画やSNSでさまざまなストレッチ方法を見て、毎回違う方法を試している方もいるかもしれません。しかし、体を柔らかくするためには、いろいろな方法を短期間で試すよりも、自分に合った基本的なストレッチを継続することが大切です。

毎回違う方法を行っていると、どの動きが自分に合っているのか分かりにくくなります。まずは、首・肩、背中、股関節、太もも、ふくらはぎなど、基本的な部位を決めて、2〜4週間ほど続けてみると変化を感じやすくなります。

姿勢の癖をそのままにする

ストレッチをしているのに体が柔らかくなりにくい場合、普段の姿勢の癖が影響していることもあります。例えば、長時間の猫背姿勢、足を組む癖、片足に体重をかける立ち方、スマホを見るときに首が前に出る姿勢などです。

ストレッチで一時的に筋肉を伸ばしても、日常生活で同じ部位に負担をかけ続けていると、硬さを繰り返しやすくなります。体を柔らかくするためには、ストレッチだけでなく、普段の姿勢や体の使い方も見直すことが大切です。

大人がストレッチを続けるためのコツ

時間を決めて習慣化する

ストレッチは、やる気があるときだけ行うよりも、生活の中に組み込む方が続けやすくなります。おすすめのタイミングは、入浴後、寝る前、朝起きた後、仕事の休憩時間などです。

特に入浴後は体が温まり、リラックスしやすいタイミングです。寝る前に行う場合は、激しく動かすストレッチよりも、ゆっくり呼吸しながら行う静かなストレッチが向いています。朝に行う場合は、いきなり強く伸ばすのではなく、背中を丸めたり、肩を回したりするような軽い動きから始めるとよいでしょう。

最初から30分以上行おうとすると、続ける負担が大きくなります。まずは1日5分からでも問題ありません。大切なのは、短い時間でも継続することです。

呼吸を止めずに行う

ストレッチ中に呼吸が止まってしまうと、体に力が入りやすくなります。体を柔らかくしたいときは、ゆっくり息を吐きながら筋肉の緊張をゆるめる意識を持ちましょう。

伸ばしている最中に「痛い」「苦しい」と感じる場合は、強く伸ばしすぎている可能性があります。呼吸が自然にできる範囲まで戻し、心地よい伸び感を大切にしてください。

また、呼吸を意識することで、ストレッチの時間がリラックスの時間にもなりやすくなります。仕事や家事で忙しい大人の方こそ、体を整える時間としてストレッチを取り入れてみるのがおすすめです。

変化を焦らない

体の柔らかさは、短期間で大きく変わるものではありません。長年の姿勢や生活習慣によって硬さが出ている場合、数日ストレッチをしただけでは変化を感じにくいこともあります。

そのため、「すぐに柔らかくならないから意味がない」と考えるのではなく、少しずつ動かしやすくなることを目標にしましょう。前屈の距離だけを見るのではなく、「朝のこわばりが少なくなった」「肩が回しやすくなった」「しゃがみやすくなった」など、日常生活の変化に目を向けることも大切です。

体の硬さや痛みが気になる場合は専門家へ相談を

ストレッチで無理をしない方がよいケース

体を柔らかくするためのストレッチは、自宅でも取り入れやすい方法です。しかし、痛みやしびれがある場合、過去にケガをした部位がある場合、動かすと強い違和感が出る場合は、自己判断で無理に伸ばさないようにしましょう。

例えば、腰を反らすと痛みが出る、股関節を開くと鋭い痛みがある、肩を上げると引っかかる感じがあるといった場合は、単なる体の硬さではなく、関節や筋肉の状態を確認した方がよいケースもあります。

また、左右差が大きい場合や、特定の動作だけが極端に苦手な場合も注意が必要です。無理にストレッチを続けることで、かえって負担が増えることもあるため、不安がある場合は専門家へ相談することをおすすめします。

接骨院でできるサポート

接骨院では、体の硬さや動かしにくさに対して、姿勢や関節の動き、筋肉の緊張などを確認しながら、一人ひとりの状態に合わせたケアを行います。自分では「体が硬いだけ」と思っていても、実際には姿勢の癖や筋肉の使い方、日常動作の偏りが関係している場合もあります。

自宅でストレッチを続けても変化を感じにくい方や、どのストレッチをすればよいか分からない方は、一度体の状態を確認してもらうことも選択肢のひとつです。無理なく続けられる方法を知ることで、日常生活の中でも体を動かしやすくなりやすいです。

まとめ

大人になってから体を柔らかくしたいと感じても、決して遅いわけではありません。体の硬さには、年齢だけでなく、デスクワーク、運動不足、姿勢の癖、疲労、ストレスなど、さまざまな要因が関係している場合があります。

体を柔らかくするためには、痛みを我慢して無理に伸ばすのではなく、心地よい範囲で少しずつ続けることが大切です。首・肩、背中、股関節、太もも、ふくらはぎなど、硬さを感じやすい部位から取り組み、呼吸を止めずに行いましょう。

また、ストレッチだけでなく、普段の姿勢や体の使い方を見直すことも重要です。痛みやしびれ、強い違和感がある場合は、自己判断で無理に続けず、専門家に相談することをおすすめします。

毎日少しずつ体を動かす習慣を作ることで、動きやすい体づくりを目指していきましょう。

監修者情報
監修者情報

からだ接骨院グループ 代表

粟田 裕太朗あわた ゆうたろう

株式会社Rieden代表。
学生時代の陸上でのケガをきっかけに、整骨院の親身なサポートに感銘を受け治療家の道へ。痛みの解消はもちろん、「痛みの出ない身体づくり」を追求し、根本原因である姿勢に着目した独自の矯正法を考案。

24歳で開業後、14年で25店舗を展開。「日本を整する」という理念を掲げ、一人でも多くの方に健康的な幸せを届けるため、全国で事業を展開している。

他のコラム記事も読む

CAMPAIGN

情報

3300円キャンペーン
4500円産後キャンペーン
交通事故施術
今すぐ店舗を探す・予約する!
RECRUIT
初めての方へ